レインリリーで待ってる
ど、どどどどどどうしよう!?
急に現実に引き戻された感じ。
だって、私たちそれぞれ別の人と付き合ってて、でも、気持ちは、両想いで……。
そんな心配をよそに、「ふわぁぁぁ」と大きな欠伸が聞こえてきて、後ろを振り返ると、公生くんがむくっと起き上がった。
「わ、こここ、公生くん!?」
公生くんは、前髪をいじりながら、薄目で「おはよぉ」と欠伸交じりに行って、「トイレどこ?」と聞いて、ふらふらと廊下を出て行った。
公生くん、朝弱いんだなー。