レインリリーで待ってる





「なんや? 抱きしめて欲しいんか?」




「違う」




「じゃあ、なんや?」




「別れてくれるまで、私はあなたを通さない」




もう強硬手段に出るしかない。




「はあ? お前、男の俺に腕力で勝てると思っとんか?」




「思ってないよ。でも、私は、本気だから!」




そう。




私は、本気で公生くんのことが好きなんだ。





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