レインリリーで待ってる





間違いない。煙草の箱だった。




加持くんのポケットから煙草の箱が落ちたのだ。




未成年なのに、あの加持くんがまさか、煙草を?




そ、そんなこと……。




「あちゃー、見られてもうたわー」




そう言って、加持くんは煙草の箱を拾い上げ、その中から煙草を1本取り出し、火をつけ、吸い始めた。




「加持くん、煙草吸うんだね……」




意外だった。




本当に。





< 223 / 269 >

この作品をシェア

pagetop