レインリリーで待ってる





もう傷は治っているだろうから、きっと気まずくて学校に来れないんだと思う。




その原因は私にあって、でも、だからと言って、どうすることもできなかった。




いや、できるんだけど、それをしなかった。




明日菜のLINEは知っているし、家もわかる。でも、行かなかった。




私の方も気まずくて、なかなか行けなかった。




でも、明日菜とのことをちゃんとしないと、公生くんと堂々と付き合うことができない。




なんだか、明日菜に悪い気がして、でも、それが本当の恋だって、加持くんも言っていたし。




それでも、高校に入ってからずっと一緒にいただけに、やっぱり、放っておけなかった。




なんとか、夏休み前までには決着をつけたいと思いながらもずるずると3週間も経ってしまった。




いよいよ、気まずさが増してくる。





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