レインリリーで待ってる





今、言おう。




私は意を決して言った。




「明日菜……あのさ……その……こないだのこと」




すると、明日菜は、私が言い終わる前に、遮って、「私、悪いなんて思ってないから」と言った。




「え?」




「だって、私は本気で本音を言ったんだもん。やっと。今まで、優衣が常盤くんのことが好きだってこと、知ってたのに、私は自分の気持ち言えなかった。それがやっと言えたんだから、私は悪いなんて思ってないよ」




明日菜はブランコの上に立って漕ぎ始めた。




「それに、優衣は、私の本音に本気でぶつかってきてくれたじゃん。確かに、気まずかったから学校休んでるけど、私は今でも優衣と友達だって思ってるよ?」




「明日菜……」




私だってそう。




「私だって、明日菜と友達だって思ってるし、今もずっと友達って思ってるよ!」




「ほんと? なら、よかった」




そう言って、明日菜は、ブランコから飛び降りた。




綺麗な着地をして、「10点満点!」とポーズを決めて、私に向き直った。




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