レインリリーで待ってる
「でも、私はまだ諦めてないからね?」
「あ、諦めてない?」
「常盤くんのこと。私はまだ好き。優衣と付き合うことになっても、それでも私は常盤くんのことが好き」
明日菜は私をじっと見た。
嘘をついていない顔だ。
「だから、もし、隙があったら、私は優衣であっても、常盤くんを横取りするから。優衣とは友達だし、親友だって思ってる。でも、その気持ちだけは、常盤くんだけは絶対に譲らない。それは、相手が優衣だから」
そう言った明日菜に私もブランコから降りて言った。
「正々堂々と勝負しよう! 私も全力で公生くんを愛するし、その気持ちはいくら明日菜であっても、妥協しない」