レインリリーで待ってる
まあ、夜早く寝ればいいだけでしょ! って、加持くん並のつっこみをされてしまえば、それまでですが、夜は夜で貴重な時間だったんです。
部活が終わって、家に帰って、ご飯を食べ、お風呂に入って、ベッドに入って、ケータイを開く。
そして、そこからは好きな女の子とメールをする。
LINEがある今とは違って、当時はメールが主流で、メールアドレスを聞くのにもかなり苦労したんですよ。
それがしゃべったこともないような女の子だと、余計に大変でしたね。
友達に「メアド俺に教えてもいいか聞いてくれない?」なんて、仲介人になってもらったりして。
そして、念願のメアドがゲットできてゴールじゃありません。
それから、飽きさせないように文面を考えたり、簡素化しないように絵文字を入れたり……。
すぐに返信しないように、5分待ったり。
そんな時間を過ごして、2カ月ほど経ってから「ケータイ番号教えて?」と聞くわけです。
ここでOKされれば、もう付き合えたも同然。そんな青春時代を過ごしました。