レインリリーで待ってる
クールな彼
授業中、黒板を板書しながら、チラッと見ると、彼はいつも窓からの風景を見つめているだけ。
まあ、頭がいいから、きっと学校の授業なんて聞かなくてもいいんだろうな。
でも、なんだか、その見つめている表情は、どこか寂しそうで。
まるで、人生に疲れ切った、大人のようでもあって、大人になれないでじたばたしている子供のようでもあって。
大人と子供のちょうど境目。それが高校3年生なんだけど、彼は、まさにその典型的な高校3年生って感じ。
そんな彼、『常盤 公生』くんに私は恋をしている。