レインリリーで待ってる
どこからその自信がくるのだろうか。逆に興味が沸いてくる。
でも、私は、絶対に加持くんを好きにならない。
公生くんを愛し続ける。
心までは、奪われない。
「これで、俺と優衣は晴れて恋人同士になったわけやな」
加持くんがカウンターから出ながら言う。
「でも、恋人同士やからっていって、それを他言はせんし、人がおるところでいちゃつくこともせん。つまり、俺と優衣が付き合っとることは、誰にも知られんようにする。ええか?」
私は軽く頷く。
「まあ、これは付き合う条件やからな。いつか、優衣の口から俺のことが好きやってことを聞けるその日まではな。その約束だけは守るわ」
「まあ、一生来ないと思うけど」
「それくらい拒絶されるほうが、燃えるわ。あっはっはっは!」
この男、馬鹿なのか。ドМなのか。