レインリリーで待ってる
交換ノートと助っ人
とんでもないことがあったにも関わらず、勉強会はいつものテンションで続いていく。
公生くんが教え、それを私と明日菜が真面目に聞き、加持くんが公生くんにちょっかいを出し、それを公生くんが嫌がり、明日菜が加持くんを怒る。
いつもの風景。
でも、これは、表面上であって、裏は違う。
それを知らないのは、公生くんだけで、もし公生くんがこのことを知ったら、どう思うんだろう。
いや、公生くんが知ったとしても、「だから何だよ?」で終わってしまうと思う。
そして、私は、加持くんと別れて、それからまた明日菜と二人で高校生活を終える。
しかし、それは、同時に私の恋が終わることを意味する。
公生くんの説明は、わかりやすいんだけど、その説明が今日は頭に入ってこない。