レインリリーで待ってる





レインリリーからの帰り、私は、店に残って、加持くんに問い詰めた。




「どういうこと?」




「何がや?」




「とぼけないでよ! 私を助けるなんて、何のつもり?」




すると、加持くんは「はあ?」と首を傾げながらそう言って、私を抱き寄せた。




「自分の彼女を助けるんに理由がいるか?」





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