レインリリーで待ってる





そんなことを考えながらの授業中。ふと、公生くんの方を見ると、相変わらず、前髪をいじりながら、外の風景を見ている。




「よーい、ピーッ!」って音が響いているから、きっとどっかのクラスが体育をしているんだと思う。




それを見ながら公生くんは何を思っているのかな。




私のこと……は、考えてないだろうな……。




私が公生くんのことを考えているように、公生くんも私のことを考えている時間があって、




もし、その時間が1秒でも重なったら、どれだけ幸せだろう。





< 72 / 269 >

この作品をシェア

pagetop