蓮の華


「土はらいなよ」


あたしと同じ目線になるように屈んで銀髪の彼は微笑む。


「こっちおいで」


正直怖かった。けど、誰かに話しかけてもらえるなんて久々で


「うん」


いつの間にか着いて行ってた。



「座って」


連れて来られたのは人があんまいない街灯の下。


言われるがままそこに座る。



「誰にやられた?」


優しく銀髪の彼は聞いてきた。


「同級生」


パパのことは言わなかった。


「背中見してみな」


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