蓮の華


でも、壱は赤の他人。


だけどなぜかあたしのことを心配してくれる。



「大丈夫だよ。死ぬわけじゃないから」



刃物とか凶器を持ってこられたことなんて1度もないし。



「お前の体がもたねーよ」



怒られた。


けど、目はとっても優しくどこか悲しげ。



「心配してくれてありがとう」


ただ、あの日以降こんなに一緒にいれるなんて思ってもみなかったから。


ちょっと嬉しいんだ。




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