蓮の華


「よろしくね」


そう笑いながら腕の痣が1番酷いところを殴られた。


「おぃ」


欠かさず壱が止める。


「なんも叫ばないんだ」


痛かった。凄い痛かった。


けど、声は何故か出なかったの。



「面白いじゃん」


今度は手が伸びてきた。

きっと握手だ。


「改めてよろしくね」


「こちらこそ」


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