蓮の華


もう戻りな。って壱に言われてあたしは屋上から出た。


けど教室に帰りたくなくて、行き宛てもなく長い廊下をひたすら歩いてた。


「おー!蓮」


後ろから声がする

聞き覚えのある声


「どうも」


希輝さんだ。


「なにしてんのー?」


いつもと変わらず笑顔で何も変わった様子はない。


「歩いてました」

「それは知ってる~」


希輝さんこそ何してたんだろう。

優衣さんと同じで1階はこないのに。



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