蓮の華


「1年でサボりか~」


学校の中なのに優雅に煙草を吸い始めた。


「出席日数足りなくて卒業できないとかなるなよ~」


「大丈夫です」


変な感じ。

希輝さんと2人っきりで話すなんて初めてだし。

正直今は誰ともいたくなかったんだけど…


「希輝なにしてんの?」


丁度いいところに優衣さんが来た。


「蓮と喋ってただけ~」


「うちさ、蓮に用があるから連れてく」


「はいよー」


無理矢理袖を引っ張られて廊下の角まで連れてこられた。

優衣さんは荒くてちょっと怖い。だから未だに慣れることはできない。



< 37 / 68 >

この作品をシェア

pagetop