蓮の華
「1年でサボりか~」
学校の中なのに優雅に煙草を吸い始めた。
「出席日数足りなくて卒業できないとかなるなよ~」
「大丈夫です」
変な感じ。
希輝さんと2人っきりで話すなんて初めてだし。
正直今は誰ともいたくなかったんだけど…
「希輝なにしてんの?」
丁度いいところに優衣さんが来た。
「蓮と喋ってただけ~」
「うちさ、蓮に用があるから連れてく」
「はいよー」
無理矢理袖を引っ張られて廊下の角まで連れてこられた。
優衣さんは荒くてちょっと怖い。だから未だに慣れることはできない。