蓮の華

真実



「止めるかもしれねぇ」


「俺は止めないと思う。あいつはもう止められないとこまで来ちゃったんだよ」


「だから、すぐさま止めに行きたいんだよ。もう手遅れかもしれねぇ。そんなのわかってんだよ!でもさ、今行けば間に合うかもじゃん?またいつものあいつに戻るかもしれねぇじゃん」


泣いてた。

あんだけ強くて怖いモノが無さそうな優衣さんがボロボロ涙を流していた。


「薬を甘く見んな」


壱がそう口にした言葉。

そこに答えは入ってた。


“薬”それを希輝さんがやってるんだ。


「それも、遊びってレベルじゃねーしよ。あいつ毎日3回は注射で覚せい剤もしてる。しゃれになんねぇだろ?」


「んなことわかってんだよ。うちらじゃどーしようも出来ない。からって何もしねぇの?」


お互いの口喧嘩が更に凄まじくなった。


“覚せい剤”


それは、今の世界じゃ簡単に手に入る。
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