蓮の華
なんだかんだ希輝さんも優衣さんも好きだから。
うまく喋れないとこもあるけど、3人一緒の光景は見てて楽しいし微笑ましいの。
崩れて欲しくない。
“やっと出来た居場所”
「お待たせ」
背後から声が聞こえた。
それは、壱の声。
でも、そこにいたのは2人で希輝さんの姿は無かった。
「凄い待たせたな」
「大丈夫」
時間なんてどーでもいい。
「希輝、結構ヤバかったよ。部屋は酷いし顔も身体もやつれてた」
優衣さんが煙草を吸いながら静かに語った。
「なんでもっと早く気づいて、行かなかったかな。姿見ない時点でおかしいのにね」
「蓮、ありがとな。ああ言ってくれたおかげだ」
「うん。希輝さんはどーなったの?」
結局やめてくれなかったのかな?
それとも、今はしっかりしてくれたかも。