蓮の華


「ん、」

目が覚めると日はとっくに落ちていた。


「起きた?」

「うん」


起きると壱はテレビゲームをしていた。


「やる?」

「うん」

「ここ押せば攻撃出来るから」


壱にしては珍しい。

格闘ゲームとかするんだ。


「蓮、意外と強いな」

「そーかな」


あんまこういうのやらないから、ひたすらボタンを押した。


「負けたし」

「弱いね」

「最近やってなかったからだよ」


悔しそうに壱は煙草を吸う。

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