心の底から君を
① 始まりは一目惚れ
最近出来たお洒落なカフェ。
店内で働いているのは高校生とか大学生の若者ばかりだった。
顔で採用したのかと思うくらい、美男美女ばかり。
「ホットのキャラメルラテ、お持ちしました」
注文した商品が目の前に置かれる。
「ありがとうございます」
受け取って、そう店員さんの顔を見る。
「ごゆっくりどうぞ」
その笑顔に、見惚れた。
これは一目惚れだった。
話したのはほんの数十秒。
だけどあたしには、この人が運命の人なんだと、確信出来たのだ。