妖しの姫と天才剣士
入隊試験
私は先を歩く三人の後をついて行く。
行っている途中で三人の名前を教えて貰った。
二人は何となくだけど分かっていたけれど。
私の世話をする事になったのが、沖田 総司。
土方さんと呼ばれていたのが副長の土方 歳三。
あとの一人が局長の近藤 勇らしい。
他にも居るらしいがそれは後に話す、と打ち切られた。
ただ、最低限幹部の名前だけは覚えておけ、と念押しされながら。
向かったのは道場。
そこからは、沢山の男の声が聞こえてきてた。
訓練をする男の声。叫び声や心地よく鳴る竹刀の音だ。
竹刀持って練習したことなんてないけどね。
中に入るとその中では座り込んだ人と唯一立ったままの人が。
「おっ、左之さん!」
ほとんどの人が 座り込んで居る中で立っている一人に沖田さんは近づいた。
そして、その背中を大きく叩く。