妖しの姫と天才剣士



ポフン。


ん、ポフン?


私の肩に。




総司の頭?



「…………って、ちょっ! 総司!」

「…………すぅ〜」



また寝てんの⁉︎



起こそうにも下手に動いたら総司の頭落ちるよね。



「ねぇ、本当に起きてってば。遅れるっ!」


体勢をどうにかしようとした私は……


押し潰された。


私の顔の横に総司の顔が。


そこまで重い訳じゃないけど、動けない。





そんな時に障子を開ける音が。



「おい総司起きろ……っ、すまん。失礼……」

「ちょっと待って下さい! 助けて!」



やって来た斎藤さんはすっと障子を閉めかけた。


それを寸前の所で止める。


そして私は斉藤さんに総司を起き上がらさせて貰った。


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