妖しの姫と天才剣士
告白
私は総司をゆっくりと降ろした。
布団を敷いて、横にする。
「総司、私は戻るからちゃんと休みなよ」
疲れてるから早くゆっくりして欲しい。
そう思って立ち上がった私の腕は掴まれた。
「行かないで。……まだ、一緒に居て」
「そ……う、じ?」
どうしたの?
そんな……苦しそうな声で呟いてるの?
グイッと引っ張られて思わず女の子みたいな声が漏れる。
倒れこむようにして総司の腕の中に囚われた。
ああもうっ。何でこんな事しちゃうかなぁ〜。
もしかして、総司って女子の扱いに慣れてるの。
それとも私が些細な事で反応し過ぎなの?
バクバク鳴る音が総司にまで聞こえてませんように!
熱くなった頬を冷ますように手の甲を押し付けた。
動揺しちゃ駄目だ。駄目駄目。