交わらない赤い糸
恋をすると、キラキラ輝いて見える毎日。



星やハート、白やピンクや黄色…



まるで宝石箱の中におるみたい。



恋の魔法にかかった



私は、アイドルに恋してます。



「……」


「電話かけんへんの?」


「用もないのに?」


「暇〜?とか」


疲れてるやん、絶対。



私たちの住む家。



大学進学と同時に、シェアハウスの始まり。



実家が遠くて仲良くなった男女3人。



ギャルのるきちゃんと、結構腹黒男子の夏目くん。



夏目くんのお父さんの土地の3LDKマンション。



「なになに、平野君に電話するん?」


「せんわ!」



相手はアイドルやし。



まず21時以降に電話なんて失礼や。



カタカタ…



「夏目〜ホットミルク2つ」


「るきは自分で作りーや」


「美央だけー?おこやー」


「私砂糖いっぱいー」



そういや夏目くんって…



永瀬君や平野とLINE交換したんやっけ?


「平野ってそんな人気なんか?」


「あー、雑誌の表紙飾るぐらいやから、人気なんちゃう?」



どうやら夏目くんも知らんようだ。



そんな人好きになったんか、私…



「美央〜明日スタバ行こっ!」


「ええよ〜♪バイト休みやし♪」



そして事件は起こります。


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