交わらない赤い糸
ー紫耀sideー





朝目が覚めると、こいつが隣で寝てた。



俺…何もしてへんよな?



「……」



やっぱエロいて、こいつ。



パーカーが少しはだけてキャミの紐が見えた。



「……っっ///」



バサッと布団をかけ直した。



仕事、行かなっ…。



「…な、つめくん…っ」


「…バーカ…」



…あれっ?



今一瞬何で焦ったんや?



男の名前、寝言で言うたから?



それとも…



「…アホくさっ」



一番こいつに近い男に嫉妬した。



…あれっ。



嫉妬って、好きでもない女にするんやった…?



「…好き、なんかな…?」

< 41 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop