交わらない赤い糸
朝一から永瀬君からの電話。



「何で私の番号知ってるん?」


「紫耀のスマホ見たから♪」



…ストーカーか。



何で電話なんか…?



「てか昨日、りさから散々電話で愚痴られたんやけど…」



…誰?



「あ、紫耀が遊んでた女な?」


「…うん。だから?」


「紫耀につきまとってるから、気を付けや?」


「え、何で私が?」



永瀬君は面倒くさそうに私に説明した。



朝から話の内容濃すぎるて…。



「りさ、あんたの事殺すって言うてたから」



…殺す?



「ほな、後はよろしく!」


「ちょっ」



ブチッ



…嘘っ…。



ボーッ…



「それ怖すぎー」


「メンヘラってやつ?」



休憩時間にスタッフルームで夏目くんに相談。
殺すって…



私彼女ちゃうやん。



「んまぁ…しゃーないってー」


「え?それで終わり?」


「永瀬君は、【紫耀が惚れてる女】としか言うてないやん?」
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