鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「行く!」

ほらやっぱり。

「あ、じゃあね、じゃあね、委員長~! 中川さ~ん!」

「ん? どうした?」

「呼んだ? 立花さん」

「一緒に、プールいかない?」

ニコニコと、二人に話しかける美空。
二人は最初、え、と驚いた顔をしていたけど、それでも快く承諾した。

美空は副委員長も誘っていたけど、その日は用事があるらしい。
わたしの分まで楽しんできてね、と微笑まれていた。

「ふふふ、今までこうやって大人数で遊びにいったこと、なかったね?
どうしよう、とっても楽しみ!」

美空の笑顔につられて、皆、顔が綻ぶ。
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