鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「瀬田、本当にどこ行くの?」

「さて、どこでしょう」

美空はこちらを見上げて小首をかしげている。

「うん?」

「うん? じゃないでしょ、美空」

「ねぇ瀬田、本当に本当に、今日はどうするの?」

オロオロする姿が可愛い。
くすくす笑って、彼女をエスコートする。

「美空、今日は泊まりだ。
俺と一緒! いいね?」

彼女は大きな瞳をますます大きく見開いて、驚いた顔をした。
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