鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「おはよ、美空」

「うぅ……」

昨日、散々美空に可愛い可愛いと囁いて、今朝。
美空は、顔を真っ赤にしている。
寝ぼけながらも頬を染める顔が、やっぱり可愛い。

「何その紅い顔。
どうしたの~?」

茶化すと、後ろを向かれた。

大きなベッドの中心で、その姿は本当に小さく小さく見えた。
俺はその小さな背中を抱きしめて、うなじに、キスを一つ落とした。

そして勿論、週明けにみんなに冷やかされた。

おい美空!
お前が聞かれるたびに顔を紅くするから、ますますいじられるんだぞ?
きっと、わかってはいないんだろうけど。
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