鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
進級当日のホームルーム(瀬田優斗)
「はい、今日から二年生で~す。
ま、とりあえずね、全員で進級出来て良かったってことでね。
今年度も、気を引き締めて頑張りましょう」

委員長が、いつもの調子で挨拶をしている。

この学校は、クラス替えもなければ教室も変わらないし、担任も一緒だ。
学年がひとつ上がったからって、何かしら新しくなった気がしない。

相変わらず美空は隣にいるし、クラスメイトもすっかり馴染んだメンバー。
それで浮かれるやつの気が知れない。
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