鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「ちょっと瀬田君、怖いじゃない!
何してくれてんのよ!」

「暴動が起こったわよ!
てか、また起こるわよ?!」

「いや、あいつらうるさいから」

クラスの女子の言葉に、俺はそう返した。
美空を腕に抱いたまま。

瀬田、恥ずかしいから離して……?
と、腕の中からは小さな声が聞こえているけど、無視だ。

「ますますうるさくなってたけど……?」

高橋は、半笑いだ。
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