鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
鈴木と兄貴は、甘ったるい、と言いながらも美空のために了解した。

「うん、よし。
瀬田が言いたいことはわかった。
では、クラスの皆に問う。

それで、いいか?
今回の、新入生歓迎会のこのクラスの出し物は、映画部と組んでムービー。
賛成だと言う人は、挙手」

委員長の言葉に、クラスメイトはおろか、兄貴も先輩たちと鈴木も、手を挙げた。
美空はもじもじしていたけど、俺が歩いてって無理やりだけど手を握ってあげさせた。

「はい、全員賛成。
立花、何度も言うようだけど、多数決で、決定だからね?」
< 191 / 434 >

この作品をシェア

pagetop