鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「ま、ともかくだ。
お前にも美空ちゃんにも、狙ってるやつら以外にファンってものがいて、だ。

二人が思っている以上に、見られてるってことだ。
だから、変化があると、すぐに仲間内で広がる」

スプーンを置いて、一口。

「で? どうなんだ?」

真顔で聞くな、真顔で。
ここまで来たら、知られてるってことだよな?
しかも、美空の変化に気づいた学校中に。

もう、それで良いような気がしてきた。
バレているものを、懸命に隠したところで。
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