鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
恥ずかしくなって頬杖をついて顔を背けた先が、キッチンだった。

「やだわぁ優斗、愛が強いわぁ、知ってたけど!」

「ははは、母さん、茶化すのはやめなさい。
いいじゃないか、美空ちゃんは優斗だけの花なんだよ」

……キッチンでは、もっと悲惨な会話が繰り広げられていた。
俺、もう嫌……。

こうして俺はこの夜。
美空への愛と、美空の変化と。
そして未来設計図が、家族中に知れ渡ってしまったのだった。
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