鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「うわぁ、見慣れたって言いたいくらい何回も2人のキスシーン見てるけど、やっぱり見慣れないって。
何で人前であんなにチュッチュすんの?」

目の前では、はぁ、羨ましい、と、頭を垂れる高橋。

「知らん。瀬田に聞け」

俺は弁当の鮭をつつきながら、高橋にそう言った。

「もう、付き合ったのは良いとしてよ?
立花ちゃんに自覚はなくても前からいちゃいちゃだったし。
瀬田の溺愛がエスカレートしてんのは、ちょっと見てて恥ずかしいよなぁ」

このままいったらまさか……!
とか何とか言いながら、高橋は顔を赤くして、そっぽを向いた。
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