鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「俺、そのために必死に、結婚の費用貯めようと、バイトしたんだよ?
準備資金、もうすぐ目標金額だ。
就職も決まったし、卒業したら籍入れて、一緒に暮らそうな。
美空に苦労はさせないから……。
いい? 美空」

わ、本気……。
瀬田君がバイト頑張ってたのって、そのためだったの?

え、イケメンで、しっかりしてて、こんなに将来を見据えた高校2年生がいるの?
瀬田君って、凄い……。

あの女の子がもしわたしなら、今どんなに心地いい気分なんだろう……。

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