鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
わたしは、急いでジェノベーゼを体内に収めて、店を出た。
2人をあれ以上見ていられなかったのだ。

「あれ? ここでご飯、食べてたの?」

「あ……」

店を出た途端、職場の同僚とばったり顔を合わせた。
今はあんまり人と会いたくないのに……。

「あ、ここ、一人イケメンウエイターがいるって評判のお店だよね、もしかして彼狙い?」

同僚は、にこにこと話しかけてくる。
それって、瀬田君のこと、だよね?
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