鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「ちょっと瀬田君!
これなに?!」

そこへ、一冊の雑誌を手に、鈴木が現れた。
今日も遠慮なく、よそのクラスにずかずかと。

バンっと机の上にページを開いた状態で置かれる。
おい、パンフレット下敷きにしてるぞ。

「わぁ……!」

「パンフレットの小さい写真より、凄い!」

そこにはやっぱり俺と美空。
ウエディング衣装で、赤い絨毯の敷かれたロビーで、美空の手を引く俺。
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