鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「鈴木、俺の美空を出せ」

「は?」

美空が隠れてすぐのことだった。
本当に瀬田君が現れた。

焦って、息を切らしていた美空とは違う。
息一つ乱さず、余裕だ。

俺の美空……。
いやまぁ確かにそうかもだけど。

堂々とよく言えるわね、全くどうなってるのよ、瀬田君は。
この、年から年中美空溺愛変態男。

「出せなんて言われても……。
知らないわよ。
何よ、逃げられたの?」
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