鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「鈴木、匿ってるだろ?
早く出して。美空。
罰ゲームするんだって、これから」

えぇ、なんで言いながらそんなにニヤニヤしてるの。
気になるけど、知りたくないような……。

取り敢えず、愛想を尽かしたわけではなかったらしい。

「あ、美空……」

瀬田君はそう呟いて、つかつかと歩いて美空を捕まえにかかった。
ああもう美空、気になるのはわかるけど、覗いてるんじゃないわよ?
あんた、そんなことしたら見つかるに決まってるじゃないの。
瀬田君の美空レーダー、マジで正確すぎて怖いんだから。
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