鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
腕を引っ張られて物陰から出てきた美空は、顔を紅くして何やら嫌がっている。
まぁ、逃げ出すほど嫌なんだから、それはそうよね。

「あ、あんな罰ゲーム、やだってばぁ」

「約束だろ?
これが嫌なら、もっと凄い罰ゲームだぞ?」

いいのか?
俺はいいけど。
そう笑う瀬田君の笑顔が、意地悪にニヤついている。

2人が付き合い始めたのが、1年の時の文化祭。
そして、今は3年の冬。
結構経つけど、瀬田君の愛情は衰えない。

そろそろ少しは落ち着け、そう思う。
< 392 / 434 >

この作品をシェア

pagetop