鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
高校最後の点呼を終えたところで、体育館へと向かう。

式はつつがなく進む。
美空は、ずっと顔を赤く染めていた。

俺はそんな美空を後ろの席から眺めながら、思いに浸っていた。

考えてみれば初めて美空に恋をした中学1年の頃。

1年の頃はクラスが違っていた。
2年になったら同じになりたいと願っていたら、なんと叶った。

それから仲良くなって、3年もラッキーなことに一緒で。

仲良くしながら、どこの高校にいきたいのか、どんな勉強をしたいのか、知ったから、同じ高校、同じ学科で入学した。

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