鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
……断固お断りだ。

「ぷっ! 瀬田君……ぷぷ……。
ふ、2人目……っ!
くっ……ぷっ!」

なんて顔して笑ってるんだ鈴木のヤツ。

隣の美空が、すっと俺の腕に自分の両腕を絡ませてきた。
こてんと、頭を俺の肩に乗せる。

可愛い仕草だなぁ。
ぶりっ子じゃなくて、これを自然にやっちゃうところが、美空なんだよな。

目の前の男子生徒達が、ぽうっと見とれている。
もしされているのが自分だったら……と、脳内変換でもして幻でも見ているんだろう。
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