鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「あたし、瀬田の奥さんになるの。
専業主婦だよ?
だから皆には無理だよ?
2人目も、ダメだよ?」

えぇぇぇぇーー!
教室で聞いたそれとは比べ物にならない程の声。
それはもう地震が来たかもってくらいの雄叫び。

この黒だかりに関係のない、遠くの方の人達までもが、ビクッと肩を震わせるほどの叫び声だった。

「た、立花先輩……。
ま、まじっすか……?」

「う、うそだ……!
俺の美空ちゃん先輩が……!」
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