鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「さ、もういい加減行こう」

「そうだね!」

スタスタと、俺たちは校門をくぐった。
途中で鈴木と分かれ、二人で歩く。

「瀬田……」

「違うよ、美空。
お前も瀬田、なんだから」

「あ、うん……。
ゆ、優斗……」

俺の可愛い可愛い妻は、今日で最後の高校の制服姿で、恥じらって顔を赤くして笑った。

「愛してる、からね……?
ずっと、一緒にいてね?」

と。
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