鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「立花さんは、温泉?
渋いねぇ、でもいいな、お母さんと二人?」

今度は立花が話しかけられる。

「えと、あのぉ……」

恥ずかしがり屋な立花は、クラス全員の視線に、顔を紅くして俯いてしまった。

「いや、おばさんじゃない人と二人で、2泊3日。
な、美空」

おお、相変わらず、立花の代弁を買って出るのか、瀬田。

「あ、じゃあ鈴木さんだ、仲良いもんね。
いいなぁ、2泊3日、女子旅かぁ!」

きゃっきゃと女子が盛り上がる。
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