鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
店を出たあたしの隣には、鼻歌を唄う美空。
何それ、オリジナルソング?

「ねぇありさ、そう言えば、妙に色っぽいって言ってたじゃない?
あたし、思い当たること、思い出した」

さすがマイペース。
なにこの時間差。

でも、気になる。

「へぇ? 何でなの?」

ふふふ、と、さっきのお母さんみたいな可愛い笑顔を浮かべる美空。
ああ、笑う顔が、特に似てるんだなぁ。
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