鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「おまえ! 知らないのか?!」

え、なんでキレる?

それから暫く、いかに美空ちゃんが可愛いか、どんだけファンがいるかを熱く語られてしまった。
密かにファンクラブまでもあるらしい。
知らなかったなぁ。

で、「お前が美空ちゃんって呼べることが羨ましい」だの、「はぁ、俺が付き合いたい」だの、「俺もお兄ちゃんでいいから、呼ばれたい」だの。
まあ、いろいろ言っていた。

へぇ、すごいんだな、美空ちゃん。

「で、お前たちはこれからどうするんだ?
美空ちゃんには、彼氏がいるんだぞ?
あいつ……ああ、弟は、美空ちゃんを離さないぞ~?
溺愛だ、溺愛。
見てて、いらついたりとかさ、もうファンやめよう、とか思わないの?」

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