神城警戒注意報
警戒度1

幼馴染み

___ピンポーン

玄関のチャイムがなる音に反応し、くわえていた食パンを口に詰め込む。

「うぐっ・・・水水っ!」

喉に詰まりかけたパンを水で流し込み、荷物を持って玄関へと向かう。


あたし、青野茉莉。

高校に入ったと同時に染めた茶髪のボブ。
一応二重だけど、お世辞にも可愛いとはいえない顔立ち。


うう・・・高校生になったし、化粧に朝鮮してみようかな・・・。



今年高1になったばかりの華の女子高生。

カッコいい先輩に恋したり、告白されたり・・・なんてことは無く、幼稚園の頃から一途に幼馴染みに恋をしている。
その幼馴染みがコイツ。

「おいー、茉莉遅ぇ~」

秋山大貴。


チラッと横目で大貴を見てみる。

ぱっちりしたクリクリの二重に、スッと通った鼻筋。
唇もぷるぷるの桜色で、ふわっとした柔らかい髪は女の子なんじゃないかってぐらい。


明るいフレンドリーな性格で男女共に人気者。
それに加えてサッカー部のエースで、シュートを決める姿は文句なしにカッコいい。


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